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PubMedID 16917501 Journal EMBO J, 2006 Sep 6;25(17);3921-33,
Title Lysosome membrane lipid microdomains: novel regulators of chaperone-mediated autophagy.
Author Kaushik S, Massey AC, Cuervo AM
京都大学大学院農学研究科応用生命科学専攻  制御発酵学 (阪井研)    屋 芳美     2007/01/12

Chaperon-mediated autophagy (CMA) は細胞質タンパク質の選択的なオートファジー経路である。
CMA の基質?シャペロン複合体のレセプタータンパク質 Lysosome-Associated Membrane Protein type 2A (LAMP-2A) が Detergent-Resistant lipid Microdomains (DRM) と呼ばれる特定の脂質やタンパク質からなるリソソーム膜領域に存在していることを示し、DRM が CMA の制御に関わっている事が初めて明らかになった。CMA を活性化させると、LAMP-2A は DRM 以外の膜領域に移動し、基質の取り込みに必要な6〜8量体となって存在している。また、LAMP-2A のリソソーム膜上の分布によって CMA 活性が変化する。これまでに CMA の制御に LAMP-2A 量が関与する事が報告されているが、DRM に単量体として存在する LAMP-2A が分解されやすくなっていることでその量が調節されていることが示唆された。CMA の制御に LAMP-2A がどのように関わり、分配されているのか更なる研究が期待される。
   
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Copyright 特定領域研究「タンパク質分解による細胞・個体機能の制御」事務局