PubMedID |
18662542 |
Journal |
Cell, 2008 Jul 25;134(2);268-78, |
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Title |
Structural insights into E1-catalyzed ubiquitin activation and transfer to conjugating enzymes. |
Author |
Lee I, Schindelin H |
名古屋大学大学院工学研究科 水島恒裕グループ 高木賢治 2008/10/14
Uba1立体構造と特異的認識
ユビキチン(Ub)とユビキチン様タンパク(Ubl)が、それぞれ異なるE1、E2、E3の三種の酵素による特異的なカスケードによってターゲットに結合することはよく知られていますが、(Ubも含めた)各々のUblが、対応するカスケードに組み込まれる機構はこれまで明らかにされてきませんでした。
本論文では、酵母のUbに対応するE1であるUba1の構造を決定し、コンホメーションとしては類似しているが、それぞれのUbl間でアミノ酸残基が異なる交差ループ(crossover loop)や、触媒システイン部分のループにも各Ublに対応した固有の特徴があることを明らかにしました。
それぞれのE1が持つ固有の特徴に加え、柔軟なリンカーによる全体的に可動性の高い構造や触媒作用を担う窪み(canyon)など、本論文で取り扱われた三つのE1に共有の特徴も見つかったと報告されていました。