PubMedID |
19050071 |
Journal |
Proc Natl Acad Sci U S A, 2008 Dec 2; [Epub ahead of print] |
|
Title |
Identification of Barkor as a mammalian autophagy-specific factor for Beclin 1 and class III phosphatidylinositol 3-kinase. |
Author |
Sun Q, Fan W, ..., Chen S, Zhong Q |
東京医科歯科大学、細胞生理学分野 水島昇研 板倉 英祐 2008/12/05
Barkor=Atg14
Beclin1結合タンパク質としてBarkor (Beclin 1-associated autophagy-related key regulator)が報告されました。これは私が2ヶ月ほど前に報告した哺乳類Atg14と同じタンパク質です。
著者のQing Zhongはオートファジーの分野では新参者であり、どうやらBRCA1やらBcl2やら癌系の仕事からオートファジーに入ったタイプの人のようです。
内容的には基本的に私の論文と同じでAtg14はコイルドコイルでBeclin1に結合、UVRAGと別々の複合体を形成、オートファゴソームに局在、オートファジーに機能しているとのことです。
Atg14の発現はUVRAG-Beclin1の結合を、UVRAGの発現はAtg14-Beclin1の結合を減少させるというデータは興味深いです。ただこの競争的結合が生理的に重要なのかわかりませんが。
またGFP-FYVEのドット数もAtg14のノックダウンによって減少するようです。彼らはAtg14がPI3K活性に重要と言いたいようですが、これはエンドソームでAtg14が機能していることを示唆しており、少し複雑な結果だと思います。
またFig1にあるようにBeclin1結合タンパク質として未知のタンパク質p120とp40も取れているようですが、これが何なのか知りたいところです。