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PubMedID 17056592 Journal J Biol Chem, 2006 Dec 22;281(51);39672-80,
Title A mouse model for monitoring calpain activity under physiological and pathological conditions.
Author Bartoli M, Bourg N, ..., Armande N, Richard I
東京都臨床医学総合研究所 カルパインPT  反町洋之研    林 智佳子     2007/01/31

 カルパインはさまざまな病気と密接な関係があり、その生理機能を解明することはもちろん、治療のための標的分子としても注目されている。
 本論文では、生理的あるいは病的条件下においてin vivoでのカルパイン活性をFRET(fluorescence resonance energy transfer)によってモニタリングできるモデルマウスを作出し、さらにα-sarcoglycan欠損マウスとの交配により、筋ジストロフィー症状を呈する筋肉でのカルパイン活性の変化を視覚的および数値的に解析している。
 改良の余地はあるが、in vivoでのカルパインインヒビターの影響や疾患特異的なカルパイン分子の挙動をとらえることができる可能性があるという点で興味深く、治療効果の評価への応用も期待される。
   
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1 東京医科歯科大学医歯学総合研究科  細胞生理学分野  水島昇 2007/02/15
 これで、プロテアソーム、オートファジー、カルパインのモニターマウスがそろいましたね(オートファジーのはあまりエレガントではないですが)。
 さてこの論文では、虚血や筋毒素をもちいた変性・再生モデル、筋ジスモデルで著しく亢進するとなっていますが、飢餓や脱神経ではあまりカルパイン活性はあがらないようです。これらの筋萎縮の際のカルパインの貢献はまだ謎が多いようですが、このモニター系の感度以下でも十分機能している可能性もあるかもしれません。また運動後は局所的にカルパインが活性化されるというのも面白いですね。YFP-CFPのつなぎ目にフォドリンの切断サイトを利用しているようですが、これだとカルパインファミリーのどのくらいをモニターすることができるのでしょうか?
      
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