PubMedID |
20417603 |
Journal |
Mol Cell, 2010 Apr 23;38(2);250-64, |
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Title |
Positive or negative roles of different cyclin-dependent kinase Pho85-cyclin complexes orchestrate induction of autophagy in Saccharomyces cerevisiae. |
Author |
Yang Z, Geng J, ..., Wang K, Klionsky DJ |
東京工業大学 フロンティア研究機構 大隅良典研 鈴木翔 2010/06/23
Pho85がAutophagyのregulationに関与している。
オートファジーのレギュレーションを担うkinaseとしてTOR, PKA, Sch9が知られていますがmammalianのCDK5のhomologであるpho85が様々なcyclinと複合体を形成し、働くことによってオートファジーの制御 に関わっている可能性をあげています。
この論文では
1: Pcl5とPho85が複合体を形成し、Autophagyにpositiveに働くGcn4をdown regulationすることによってオートファジーを負に制御する。
2: Pho80とPho85が複合体を形成し、Autophagyにpositiveに働くPho4, Rim15をdown regulationすることによってオートファジーを負に制御する。
3: Clg1, Pcl1, Pho80各々とPho85が複合体を形成し、AutophagyにNegativeに働くSic1をリン酸化し、プロテアソームによって分解することでAutophagyをPositiveにregulationしている。
4: Sic1の下流にはAutophagyをPositiveにregulationするRim15がおり、この因子をdown regulationすることによってAutophagyを負に制御している。
ということを主張しています。
ALP assayとGFP-ATG8のcleaved assayで検証しており、なぜこれらの因子によってオートファジーの亢進や抑制が起きるのか、オートファジーのどのプロセスにpho85が関わっているのかさらなる解析が待たれます。