PubMedID |
17347651 |
Journal |
EMBO J, 2007 Apr 4;26(7);1749-60, |
|
Title |
Reactive oxygen species are essential for autophagy and specifically regulate the activity of Atg4. |
Author |
Scherz-Shouval R, Shvets E, ..., Gil L, Elazar Z |
東京医科歯科大・医歯学総合研究科 細胞生理学分野 水島研 砂山 潤 2007/04/25
Atg4の活性制御
Atg4はAtg8 (LC3, GABARAP, GATE-16)のグリシン残基の直後を、その配列に依存せずに切断するシステインプロテアーゼである. 筆者達は哺乳類培養細胞を用いて, 飢餓によって低レベルの活性酸素(ROS)が産生され, オートファゴソーム形成に必須であること, ROSはAtg4をターゲットにし, その活性を抑制することを明らかにした. ROSによるAtg4のdelipidation activityの阻害が結果的にAtg8のlipidationを促進しているという結論は興味深い.
オートファゴソームをGFP-GATE-16とGFP-LC3の形成及び GATE-16とLC3のII formへのconversionで評価しているが, もっとクリアな結果が欲しいところである. また, オートファゴソームは細胞内にランダムに形成されるが, ROSは細胞内全体で産生されることから, 両者の空間的矛盾をどのように説明するのかが今後の課題である.