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PubMedID 23317502 Journal Mol Cell, 2013 Feb 7;49(3);487-98,
Title Two deubiquitylases act on mitofusin and regulate mitochondrial fusion along independent pathways.
Author
東京大学大学院薬学系研究科  蛋白質代謝学教室    大竹一輝     2013/07/05

ミトコンドリアの融合に関与する脱ユビキチン化酵素
この論文は、ミトコンドリアの融合に関わる2種類の脱ユビキチン化経路を明らかにしました。

ミトコンドリアは分裂と融合を繰り返しており、Fzo1の4量体化とその分解がミトコンドリアの融合に必須なこと、Mdm30が4量体のユビキチン化に関わっていることが以前から知られていました。

2種類のユビキチン化経路というのはFzo1が単量体で分解される経路と、4量体で分解される経路のことで、Ubp2が単量体の、Ubp12が4量体のFzo1の脱ユビキチン化に関与します。Ubp2が関与する単量体のFzo1のユビキチン化はMdm30非依存的で、Ubp12が関与する4量体のFzo1のユビキチン化はMdm30依存的な経路です。

Ubp2は、単量体Fzo1の分解を阻害し、安定化することでミトコンドリアの融合を促進します。反対に、Ubp12は4量体Fzo1の分解を阻害することでミトコンドリアの融合を阻害します。このように二つの脱ユビキチン化経路が反対の働きをしているという面白い結果が書かれています。今後は、Ubp2の関与する、Mdm30非依存的な経路において働いているE3の同定が期待されます。



   
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