| PubMedID | 23839276 | Journal | Autophagy, 2013 Aug;9(8);1167-71, | |
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| Title | Direct uptake and degradation of DNA by lysosomes. | |||
| Author | Fujiwara Y, Kikuchi H, ..., Wada K, Kabuta T | |||
国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 疾病研究第四部 第一（株田）研究室 藤原悠紀 2013/12/10
私たちが今年発表した論文について簡単に紹介させて頂きます。本研究において私たちは「リソソームがATP依存的にDNAを直接取り込み、分解する」という現象を見出し、これをDNautophagy（ディーエヌオートファジー）と名付けました。
本研究に先立って、私たちはリソソームによるRNAの直接取り込み・分解システムを発見し、これをRNautophagy（アールエヌオートファジー）と名付け報告していますが（Fujiwara et al. Autophagy 2013; 9(3). 403-409、オートファジーフォーラムにも記載）、今回、単離リソソームを用いたin vitroアッセイ系を用い、生化学的手法および免疫電子顕微鏡法によって、プラスミドやミトコンドリアDNAがATP依存的にリソソームに直接取り込まれ、分解されることを見出しました。さらに、RNautophagyにおける場合と同様、リソソーム膜タンパク質LAMP2CがDNautophagyにおけるDNA受容体の少なくとも1つとして働くことを明らかにしました。
細胞におけるDNautophagyの基質としては、外来性のDNAやミトコンドリアDNA（ストレス下において細胞質への放出が報告されている）などの可能性があると考えています。