PubMedID |
28704456 |
Journal |
PLoS One, 2017;12(7);e0181047, |
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Title |
Atg4 plays an important role in efficient expansion of autophagic isolation membranes by cleaving lipidated Atg8 in Saccharomyces cerevisiae. |
Author |
Hirata E, Ohya Y, Suzuki K |
東京大学大学院新領域創成科学研究科先端生命科学専攻 生命応答システム分野(鈴木邦律研究室) 平田恵理 2017/07/19
Atg4によるAtg8-PEの切断は隔離膜伸展のステップに重要である
出芽酵母 Saccharomyces cerevisiae において、Atg8-PEの脱脂質化がオートファゴソーム形成過程のどの段階に必要であるかについては統一した見解がありませんでした。今回我々は隔離膜(IM)可視化システムを用いることで、脱脂質化欠損株ではAtg8が少なくともVICSに局在することおよびIM伸展が阻害されていることを明らかにしました。
さらに、脂質を染色するOctadecyl Rhodamine B(R18)を使用したところ、野生株と脱脂質化欠損株のオートファジー関連構造体(Atg8で標識される構造体)はR18で染色されたのに対し、atg2Δ株のオートファジー関連構造体はR18で染色されませんでした。このことから、脱脂質化欠損株とatg2Δ株で見られるオートファジー関連構造体が質的に異なるものである可能性が示唆されました。
これらの結果から、Atg8-PEの脱脂質化はIM伸展のステップに重要であること、また、オートファジー関連構造体への脂質供給にAtg2が機能している可能性が示唆されました。