PubMedID |
16900101 |
Journal |
Nature, 2006 Aug 31;442(7106);1058-61, |
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Title |
Nutrient regulates Tor1 nuclear localization and association with rDNA promoter. |
Author |
Li H, Tsang CK, ..., Bertram PG, Zheng XF |
東京医科歯科大学医歯学総合研究科 細胞生理学分野(水島研) 細川奈生 2006/12/23
栄養がTor1の核移行とrDNAプロモーターへの結合を制御している
酵母において、Tor1は栄養豊富な環境では核と細胞質に局在し、炭素源飢餓やラパマイシン処理によって核外へ移行することが明らかとなった。富栄養時にTor1は35S rRNAの転写に極めて重要な働きをしており、これはTor1の核局在とTor1のrDNAプロモータへの結合に依存することが示されている。栄養状態に応じたTor1の細胞内局在の変化がリボソーム合成を制御していることを示した論文である。Tor1のキナーゼ活性が核への局在に必要であることは示されていたが、Tor1の直接の基質や核局在するための具体的な働きについてはまだ不明のようだ。