PubMedID |
17984323 |
Journal |
J Cell Biol, 2007 Nov 5;179(3);485-500, |
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Title |
Functional multivesicular bodies are required for autophagic clearance of protein aggregates associated with neurodegenerative disease. |
Author |
Filimonenko M, Stuffers S, ..., Stenmark H, Simonsen A |
順天堂大学医学部 木南英紀研 小松雅明 2007/12/10
ESCRT↓AUTOPHAGY↓=FTD
本論文は、壁谷さんからの紹介にもあったが、
MVB経路必須因子(ESCRT)のKDもしくは変異型の過剰発現により、オートファジーの阻害(オートファゴソームからオートリソソームに至る経過の阻害だけでなく、オートファゴソーム形成阻害も?)が起こり、その結果が、Atg遺伝子欠損マウスで確認される膜フリーの封入体(Ub-p62 positive)の蓄積や神経変性に至る可能性を説いている。
1) MVB経路の破綻がオートファジーの阻害を伴うこと、2) Johansenらが提唱してきたこと(ユビキチン結合タンパク質p62を介した、オートファジー依存的なUb化タンパク質分解)、3) オートファジー不能マウスでUb-positiveな封入体が形成されることを踏まえた(少なくとも私には)受けの良い構成となっている。
目新しいのは、polyQの分解はともかくとして、(FTDで見つけられた)CHMP2B変異の過剰発現でも、オートファジーの障害、Ub-p62陽性の封入体が形成されたことだろうか。