PubMedID |
18249191 |
Journal |
Biochem Biophys Res Commun, 2008 Apr 11;368(3);643-9, |
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Title |
Comprehensive proteomics analysis of autophagy-deficient mouse liver. |
Author |
Matsumoto N, Ezaki J, ..., Tanaka K, Kominami E |
順天堂大学医学部 生化学第一講座 木南英紀研 一村義信 2008/03/07
オートファジー欠損肝臓が抱えるストレス。
最近、当研究室から発信された仕事の紹介です。
これまでに、我々のグループは、肝特異的オートファジー欠損マウス(Atg7KO)で肝肥大をともなう機能障害を報告している。今回、プロテオーム解析により、オートファジー欠損肝の総タンパク量とその組成変化について調べた。その結果、オートファジー欠損により、肝臓の総タンパク量が増加していた。タンパク組成については、ほとんど変化はなかったが、いくつかのタンパクで顕著な増加がみられた。それらは、オートファジーの選択的基質p62、およびERストレス、酸化ストレス関連タンパクであった(p62の蓄積についての詳細は、Cell.131,1149-1163)。以上の結果は、オートファジー欠損により誘導される細胞内ストレスが肝機能障害の主原因であることを示唆している。