PubMedID |
18000393 |
Journal |
Autophagy, 2008 Jan-Feb;4(1);131-4, |
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Title |
Consideration about negative controls for LC3 and expression vectors for four colored fluorescent protein-LC3 negative controls. |
Author |
Tanida I, Yamaji T, ..., Kominami E, Hanada K |
国立感染症研究所細胞化学部 第2室 谷田 以誠 2008/03/10
XFP-ヒトLC3の陰性コントロール
自前のなのと、すでに時季はずれかもしれませんが、紹介します。
GFP-LC3の問題点は、東京医科歯科大学水島研の久万さん(Autophay 2007)やTolkovskyら(Autophagy 2008)などで指摘されており、すでに気がついている研究者はGFP-LC3の puncta形成の陰性コントロールとして、GFP-LC3のカルボキシル末端のGlyを欠失させた変異タンパク質やGlyをAlaに変えた変異タンパク質を用いていました。ただしGA変異はleakyにリン脂質化をうけるのでちょっと気持ち悪いのと、哺乳類オートファジーに新規に参入してくる研究者に対して、注意を喚起する意味で、陰性コントロールとしてのGFP-LC3deltaGly(GFP-LC3のカルボキシル末端のGlyを欠失させた変異タンパク質)を紹介する感じで書きました。
ついでにラット由来のLC3はヒトやマウスと比べてカルボキシル末端Gly以降が極端に長いので、ヒトLC3で4蛍光そろえたセットを紹介した感じです。しかし、リクエストしてくるヒトはあまりヒトとラットの違いは気にしない感じのひとも多いです。
大阪大学の吉森研の方でmRFP-GFP tandem fluorescent-tagged LC3 (tfLC3) (Autophagy 2007)を出されているので、蛍光の種類に制約がなければ、そちらを使った方がいい感じがします。