公募研究
リソソームの空間配置はオートファジーを制御し得るか?
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研究課題の概要と計画
リソソーム酵素がオートファジーによる分解に重要であることは自明であるが、近年マクロオートファジー(MA)においては、リソソームの細胞内分布もその活性を制御しているとの報告がある。リソソーム分布制御の重要な分子は徐々に明らかになりつつあるが、これらのシグナルの制御因子やクロストーク、それらを制御する化合物等は報告されておらず、新規経路の存在の可能性も十分に残されている。さらに、リソソームの細胞内分布がMAだけでなく、シャペロン介在性オートファジー(CMA)、ミクロオートファジー(mA)の活性に関わるか否かも不明である。本課題では、リソソーム分布を変化させる化合物を取得し、その作用機序解析を行うことでリソソーム分布制御機構を同定する。さらに、これらのシグナルがMA、CMA、mAにどのように寄与するか解明する。
本研究課題に関連する代表的論文3報
Saiki S*, Sasazawa Y* (*joint first authors), et al. & Hattori N. A metabolic profile of polyamines in Parkinson's disease: a promising biomarker. Ann Neurol. 2019, 86, 251–263.
Hirano K, Fujimaki M, Sasazawa Y, et al. and Hattori N. Neuroprotective effects of memantine via enhancement of autophagy. Biochem Biophys Res Commun. 2019, 518, 161-170.
,Sasazawa Y,, Sato N, Umezawa K, Simizu S. Conophylline protects cells in cellular models of neurodegenerative diseases by inducing mammalian target of rapamycin (mTOR)-independent autophagy. J Biol Chem. 2015, 290, 6168-78
キーワード
Lysosome、Autophagy、Lysosomal dynamics、Chemical biology