| PubMedID | 28039390 |
|---|---|
| タイトル | Lysosomal degradation of intracellular nucleic acids-multiple autophagic pathways. |
| ジャーナル | J Biochem, 2016 Dec 30; [Epub ahead of print] |
| 著者 | Fujiwara Y, Wada K, Kabuta T |
- （総説）オートファジーによる内在性核酸の分解
- Posted by 国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 疾病研究第四部 藤原 悠紀
- 投稿日 2017/03/23
最近、オートファジーによる内在性核酸の分解に関する総説を執筆しましたので紹介いたします。
オートファジーに関する総説としては様々なものが出版されていますが、これまで核酸分解との関係に着目したものはほとんどありませんでした。昨年、RNAとオートファジーの関係全般に関する総説が１報出版されていますが（Frankel et a., Autophagy, 2016）、オートファジーによる核酸分解を主題に取り扱った総説としてはおそらく初のものになるのではないかと思います。
マクロオートファジーによる核酸分解はもちろんのこと、ミクロオートファジーによる核酸分解の可能性や、近年我々が報告いたしましたリソソームによる核酸の直接取り込み・分解系（RNautophagy/DNautophagy）についても僭越ながら現在明らかとなっていることをまとめております。また、液胞・リソソームに取り込まれたあとの核酸の運命、現在考えられるオートファジーによる核酸分解の生理的・病態生理的意義についてもまとめております。
お時間のある時にでもご一読いただけますと幸いです。