PubMedID | 28320861 |
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タイトル | Recycling of iron via autophagy is critical for the transition from glycolytic to respiratory growth. |
ジャーナル | J Biol Chem, 2017 Mar 20; [Epub ahead of print] |
著者 | Horie T, Kawamata T, Matsunami M, Ohsumi Y |
- 出芽酵母のダイオキシックシフトにおけるオートファジーの生理的役割
- Posted by 日本歯科大学 生命歯学部 堀江 哲郎
- 投稿日 2017/05/09
出芽酵母はグルコース存在下では、グルコースを唯一の炭素源としてエタノール発酵を行い生育します。その後グルコースが枯渇すると、蓄積したエタノールを炭素源として呼吸生育を行うために細胞内プロセスの大規模な変換がおこります。この変換のことをダイオキシックシフトと呼んでいます。我々はオートファジーの生理的意義を明らかとするために最少培地において、栄養要求性のない遺伝的バックグラウンドのatg変異株の生育を調べたところ、ダイオキシックシフト不全を示すことを見出しました。本研究中で我々は最少培地で生育中の出芽酵母において、ダイオキシックシフト直前にバルクオートファジーの誘導が起こり、細胞質のタンパク質が分解され、液胞中に遊離した鉄が再利用され、呼吸活性の獲得に使われることを示唆しました。詳細についてはJBCの論文をご参照ください。この論文は、F1000Prime に推薦されました。