PubMedID 29708272
タイトル Three Distinct Types of Microautophagy Based on Membrane Dynamics and Molecular Machineries.
ジャーナル Bioessays, 2018 Apr 30; [Epub ahead of print]
著者 Oku M, Sakai Y
  • ミクロオートファジーの新たな分類(総説)
  • Posted by 京都大学大学院農学研究科 奥 公秀
  • 投稿日 2018/05/28

今回は最近発表いたしました、ミクロオートファジーの総説の紹介をいたします。
リソソーム(液胞)膜、またはエンドソーム膜の変形による細胞質成分取り込み機構であるミクロオートファジーについて、皆さん「よく分からない」というイメージを持たれている方も多いと思います。特に酵母脂肪滴に対するミクロオートファジーに関しては、最近複数の報告が出ましたが、Atgタンパク質の必要性などメカニズムについて統一的な見解がないのが実状です。マクロオートファジーの多様な分子機構がAtgタンパク質という共通因子を核として理解できるのに対し、ミクロオートファジーの雑多さが私たちをモヤモヤさせてきました。この現実を直視し、今回の総説ではミクロオートファジーのタイプ分けを行っております。具体的には、1)リソソーム膜が伸び出して対象を囲むタイプ1、2)リソソーム膜が陥入して取り込むタイプ2、3)エンドソーム膜が陥入するタイプ3、です。さらにタイプ2については、Atgタンパク質やESCRTタンパク質の関与、また脂質ドメインの重要性などを切り口として、現時点で報告されている分子機構をまとめております。雑多な経路を少しでもクリアーに理解する手助けとなれば幸いです。また掲載誌の表紙絵は、阪井康能研究室・片山志織さんの力作です、こちらもご覧ください。