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京都大学 ウイルス研究所
がん遺伝子分野 教授
秋山 芳展
"RIP (制御された膜内部でのタンパク質切断:regulated intramembrane proteolysis)"に関わるプロテアーゼは様々な生物種で広く保存され、膜を越えた情報伝達等に重要な役割を果たしているが、その作用・制御メカニズムの詳細は不明な点が多い。RIPプロテアーゼは原核生物においても、細胞分化やストレス応答等にキーとなる役割を果たしている。本研究では、大腸菌のRIPプロテアーゼRseP(S2Pファミリー)とGlpG (rhomboidファミリー)を対象とし、それらの細胞機能と制御の分子メカズムを解明することを目的とする。具体的には、(1) RsePの機能制御による表層ストレス応答 (ESR)調節のメカニズムを明らかにする、(2) また、GlpGによる特異的認識に関わる基質の性質を明らかにして生理的基質を同定し、GlpGの立体構造に基づいた解析を行うことで基質切断制御の分子機構を解明することを目指す。
私たちは、膜内切断プロテアーゼというかなり「特殊」なタイプのプロテアーゼの研究で、本特定研究に参加させていただいていますが、それらについてご意見・アドバイスを頂くと共に、広くタンパク質分解について勉強させていただければと思っています。宜しくお願いいたします。
http://www.med.kyoto-u.ac.jp/J/grad_school/introduction/1213